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中国の習近平(シーチンピン)国家主席が7月3、4の両日、韓国を訪問する。中韓関係筋が明らかにした。中国の最高指導者が、北朝鮮首脳との面会に先んじて韓国を訪れるのは、1992年の中韓国交正常化以来初めて。中国は核開発問題などを巡り金正恩(キムジョンウン)体制へのいらだちを強めており、「血で固めた」と称されてきた中朝関係の変質を印象づける外遊になりそうだ。

 2012年夏、北朝鮮北部の慈江道満浦と中国吉林省集安が橋で結ばれた。その約1年前、金正日(キムジョンイル)総書記が自ら足を運び、建設を指示した「集安鴨緑江大橋」だ。だが、橋は今も運用されていない。吉林省の資料によると、中国政府が新たな通関窓口の設置を見送っているのが原因だ。

 中国では、政治が経済も左右する。橋をめぐる動きも、中国政府の北朝鮮に対する不快感が背景にあるとみられる。中国人の貿易商は「中国政府の取り締まりが厳しく、今は密輸もできない」と嘆く。

 習氏の訪韓は昨年6月の朴槿恵(パククネ)大統領の訪中への返礼という形だ。だが、習氏が金正恩・第1書記を北京に迎える前に、韓国に足を運ぶのには二つの意味がある。北朝鮮に対するいら立ちの強さと、中国が北朝鮮のメンツよりも韓国の持つ外交戦略上の意味を重く見たことの表れだ。

 ともに朝鮮戦争を戦った中朝の血盟関係にきしみが目立ち始めたのは、昨年2月、北朝鮮が3回目の核実験を強行してからだ。

 

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