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中国の李克強リークォーチャン首相は19~21日のギリシャ訪問で、48億ドル(約4900億円)相当の貿易投資協定を締結したほか、ギリシャ国債の追加購入に前向きな姿勢を示すなど、同国経済への関与を強める姿勢を打ち出した。

 首相は、中国国有企業が経営権の一部を握るアテネ郊外ピレウス港の機能強化も強調し、欧州市場への拠点として同国での足場固めを着々と進めている。

 李氏はギリシャ滞在中の20日、「中国沿岸からピレウス港は、アジアと欧州を結ぶ最短航路だ」と述べ、欧州最大の貿易港・ロッテルダム港より輸送期間を約1週間短縮できると強調した。中国・欧州連合(EU)間の海上貿易のうち、ギリシャ経由はすでに約5割を占めるが、李氏は、ピレウス港を「世界で最も競争力のある港にする」と宣言。同港と中欧を結ぶ貨物鉄道の輸送力強化にも意欲を示した。中国の国有海運大手・中国遠洋運輸は2009年から同港ふ頭の経営権を持つが、中国からのコンテナ取扱量を3倍近くに増やし、同港運営会社の株式の過半数取得も狙っている。

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