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新潟県産の日本酒の輸出量が、2013年に171万5440リットルとなり、過去最高を更新したことが、県酒造組合のまとめで分かった。

 海外での日本酒、和食ブームを追い風に、組合や各酒造会社は、海外での新潟清酒の認知度やブランド力の更なる向上に努めている。

 組合のまとめによると、記録がある1991年の9993リットルから輸出量は毎年伸び続け、98年に10万リットルを、2011年に100万リットルを超えた。直近の4年は前年比17~35%の伸びで推移し、13年も同24・7%の大幅な伸びを示した。

 組合加盟の酒造会社92社のうち、13年に輸出したのは7割に当たる64社。10年前からほぼ倍増している。

 輸出先の内訳は、韓国が1位で、全体の36%に当たる62万3599リットルが輸出された。2位は米国の50万574リットル(29%)、3位は香港・マカオの21万5662リットル(13%)。上位三つで全体の約8割を占める。

 組合の水間秀一専務理事は、「輸出額は調べていないが、全国の輸出額1位は米国なので、新潟が得意とする高価格帯の大吟醸や吟醸が米国に、手頃な価格のものが韓国にそれぞれ出ているとみられる」と話す。

 国内では日本酒離れや飲む酒の多様化が進み、県産日本酒の出荷量(輸出分を除く)は、1996年の8037万リットルをピークに減少し、2011年に4391万リットルと底を打った。ピーク時の輸出量は全出荷量の1%にも満たなかったが、13年は3・6%を占めており、輸出の比重が徐々に増していることが分かる。

 組合などは近年、海外での販路拡大に力を注ぎ、12年にシンガポール、13年には香港での展示会へ参加した。今後も海外での商談会や展示会を通じ、新潟の清酒を広める考えだ。

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