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米国のネット動画配信大手ネットフリックスの成長が続いている。好きなドラマや映画をいつでも低料金で楽しめるサービスが受け、有料会員の数は米国の全世帯の4分の1を超えた。ただ、テレビの見方を根っこから覆したことで、様々な摩擦も生んでいる。

■会員は全世帯の4分の1

 「好きな時に見られるのがいいんだ。ほぼ毎日2時間は見ている」

 首都ワシントンに住む連邦職員のアリエル・ワイコフさん(39)は、3年前からネットフリックスで動画を楽しんでいる。会費は月7・99ドル(約800円)。昨年には、月100ドル以上かかっていたケーブルテレビの契約をやめた。

 ワイコフさんの画面を見せてもらうと、「おすすめ」という欄に好きな日本の映画やドラマが並ぶ。1件の有料契約で5人までが利用でき、自分と妻の別々のプロフィルを登録している。それぞれの利用者が過去にどんな動画を見たかによって、おすすめ画面に並ぶ作品も変わる仕組みだ。

 ネットフリックスは1997年に創業。翌年、郵送でDVDを配送・回収するレンタル事業を始めた。ネットでの動画配信に乗り出したのは2007年だ。自宅のテレビでも外出先のタブレット端末でも楽しめる手軽さが受け、急成長した。立て続けにお酒を飲むように動画を見る「ビンジ(飲み騒ぎ)・ウオッチング」との言葉も生まれた。

 昨年には、独自に制作した政治サスペンスドラマ「ハウス・オブ・カード」の配信を開始。米テレビ界の優秀作品に送られるエミー賞をネット配信会社で初めて受賞した。

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